汗が出る2つの汗腺
人間の皮膚には体温調節の役割をするエクリン腺、ニオイを出すアポクリン腺、皮脂を分泌する皮脂腺の3つが存在します。これらが混ざり合い、汗を細菌が分解することで体臭を作り出しています。また、汗や皮脂は肌をコーティングして潤いを保つことで健全な常在細菌を形成し、有害な細菌やウィルスなどの外敵から体を守る働きもしています。
人それぞれ汗腺の量や性質が違うため体臭には個性があります。エクリン腺から分泌される乳酸が多い人は酸っぱい体臭になりますし皮脂腺が活発な人は油臭い体臭になるのです。
中でもアポクリン汗腺はニオイを出すための器官なので悩みの種となりやすく、ワキガ体質の人はアポクリン汗腺が人よりかなり多いため強烈な体臭となってしまうのです。
みんなが持ってるエクリン腺
エクリン腺は全身に毛穴に関係なく存在していて汗腺全体の95%を占めていると言われています。日本人で200万~500万個あるとされ、常に180万~280万個が活動して汗を生産しています。特に手の平、脇の下、足に多くてニオイの原因となります。エクリン腺からの発汗には3種類あります。
1. 温熱性発汗
2. 精神性発汗
3. 味覚性発汗
一番多いのが温熱性発汗ですね。暑い日や体温が上昇したときに体温を下げるためにかく汗です。ワキガ体質の人に多いアポクリン腺は精神性の発汗で分泌されることが多く、例えば緊張したり焦ったりするとネットリした嫌な汗をかきます。温熱性の発汗よりもアポクリン汗腺からの汗が多いのでにおいやすいのが特徴です。
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