子供にワキガ体質が遺伝する確率は片親がワキガ体質だと30~50%、両親がワキガ体質だと80%以上だと言われています。耳垢が湿っているとワキガ体質である確率は高いと言えます。出来れば遺伝してほしくない体質ではありますが、遺伝してしまったからといって悲観的になる必要はありません。近年では子供用にも様々なニオイ対策グッズやデオドラントがあり、効果も高いのでうまく活用すれば気にならない程度に抑えられます。
低学年から臭う子もいる
ワキガ臭はワキガ体質の人しか持っていない特殊な汗腺であるアポクリン汗腺が発達して大きくなってくる思春期以降にニオイがきつくなると言われています。しかし近年では子どもたちの栄養状態も良く、欧米の肉食文化がすっかり根付いたこともあって体が大きく身体機能の発達も早い子供が増えています。当然、アポクリン汗腺の発達してくる年齢も低年齢化し、中には小学生の低学年からワキガ臭が発生してきたという例も珍しくなくなってきました。ワキガ臭は普通の汗臭さとは違う独特なニオイなのでニオイ始めるとすぐに気がつきます。とは言っても本格的にニオイ始めるのはやはり第二次性徴からです。子供のうちからニオイケアを習慣づけておくことが大切ですね。
落ちにくく低刺激のものを
小学生の低学年ならワキガ臭も大人ほどはキツくはありません。それほど強力な消臭剤を使わなくても乗り切れる場合が多いです。大切なのは歯磨きや洗顔などと同じように消臭ケアも当たり前のこととして習慣づけさせることです。ワキガ臭が大人ほどキツくないと言っても子供は大人よりもたくさん汗をかきます。運動量も多く、汗っかきでプールの授業もあるためせっかく塗ったデオドラントも落ちやすいことが難点です。そのため汗や水に強いウォータープルーフタイプのデオドラントの方が効果が上がりやすいです。しかし、落ちにくいデオドラントは肌に残りやすく、肌が荒れたり炎症を起こしやすいと言う難点もあります。特に子供の肌は薄くて柔らかくてデリケートです。毎日使うものですから成分には気をつけましょう。習慣づけの秘訣子供にデオドラントの習慣をつけさせるには大人がデオドラントをつけるところを見せるのが効果的です。女の子なら可愛いパッケージでほのかにいい香りがするデオドラントを選んだら興味を持ちやすいと思います。「一緒に塗ろう?」と声をかけて毎朝の習慣にしてしまいましょう。「臭うから」などよりも「身だしなみだよ」とか「エチケットだよ」などと声かけるほうがとっつきやすいですね。最近のデオドラントは腋臭症(ワキガ)専用薬だとは思えないほどスタイリッシュなパッケージのものが増えてきました。また、日本人は体臭が少ないのでわずかな汗のにおいも気にする人が多く、ワキガではなくてもデオドラントを使うことが普通になっています。携帯させやすく子供が気に入ったものを持たせたら日常的に使ってくれそうです。
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