子供のワキガ自分が遺伝的にワキガであると分かったとき気になってしまうのは子供への遺伝ですね。片方の親がワキガであった場合は子供がワキガになる確率は30~50%、両親がワキガ体質だと80%とかなり高い数字です。一般的に女の子は初潮を迎えるのと同時期にワキガを発症します。これは女性ホルモンに刺激されることと、この時期の女の子は身体的な成長が早いこともあって男の子より早期にワキガであると気づくのです。栄養状態の良さ、肉食でワキガが低年齢化現代の子供たちは昔と比べてとても栄養状態が良くなりました。それはとても良いことなのですがそのせいでワキガの低年齢化が進んでいます。体の発育が良く、早ければ10才前後でも既にワキガ臭が出てきてしまいます。また、欧米の食文化が取り入れられて肉食が進んでいることも体臭を強くしている原因です。昔は野菜、魚、お米が中心の食生活でしたが現在ではお肉中心の食生活になり動物性たんぱく質や脂質の摂取量が増えました。動物性たんぱく質や脂質はアポクリン汗腺を刺激して分泌活動を促進し、より強いワキガ臭を出すようになるのです。
子供の中耳炎に気を付けよう
子供の耳垢が風呂上がりではなくても湿っていたりネットリしているとワキガ体質である可能性が高いです。そしてネバネバ黄色い耳垢は中耳炎を起こしやすいのです。中耳炎は鼓膜の奥に菌が入って炎症を起こしている状態です。特に子供は耳管が不完全で細菌感染しやすく何度も中耳炎になります。その上、耳垢が湿っていると細菌が増殖しやすいため中耳炎が重症化してしまうのです。耳垢がネットリ湿っているからと言って必ずしもワキガ体質だとは限りません。耳垢が湿っていてもワキガではない人は少なからず存在します。しかし親がワキガである場合はワキガの可能性は高くなりますね。子供の耳垢が湿っていたら将来ワキガになるかどうかよりもまずは中耳炎が重症化するリスクの方が高いことを念頭に置いておきましょう。
子供のワキガ手術は再発リスクが高い
ワキガ臭はアポクリン汗腺が活発になる思春期頃から強くなると言われてます。しかし最近は栄養状態の良さや食生活の欧米化でワキガの低年齢化が進み、小学校低学年でワキガ臭がすることもあるのです。そのためかなり早い段階でアポクリン汗腺を取り除くワキガ手術に踏み切る親御さんもいます。しかし脇のアポクリン汗腺は中学校くらいまでは成長段階にあり、手術で取り除いても再発する可能性が高いのです。体が大人に成長しきった高校生くらいになってから手術をした方が体の負担も軽いのです。子供のワキガ対策体の小さい子供のワキガ臭はそれほど強烈なものではありませんので、デオドラント剤や消臭剤でのケアで充分効果的です。体臭のことを子供本人が気にしていない時期から親だけ過剰に反応しすぎてしまうとトラウマとなりかねないので注意が必要です。子供と一緒に楽しく一緒にケアしていくぐらいの心構えでいましょう。子供の体が成長して体臭に悩みだしてから手術に踏み切ったほうが本人も納得して治療することができますし再発のリスクも少ないです。
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